Fra cotta Deco Diary

フルタイムで働きながら子育てをする私がフラワースクールで学ぶ理由

こんにちは!私は今キャリアクラスに通っています。
フラコッタデコで学び始めて2年目になりますが、
会社員として働きながら2人の男の子を育てている母でもあります。

ドライフラワーやガーデニングも大好きで、
今家の中にはレッスンで作ったアレンジメントやブーケに加えて、
ドライフラワーで作ったオブジェを飾っていたり、玄関の外には寄せ植えやハンギングバスケットがあったりと、
花や草木がそこかしこにあるような暮らしをしています。



でも、子どもたちは今小学2年生と2歳というやんちゃ盛り。
仕事をしながらの子育てはそれだけでも目まぐるしい生活ではありますが、
実は私がフラコッタデコのスクールに通い始めたのは、下の子が生後1か月半の時。
初めてのレッスンの日には先生にも驚かれたほど、出産して間もないタイミングで入会をしました。

さらに言えば、もともと花に興味があったわけではありません。
むしろ無趣味もいいところで、20代の時は一貫して仕事が唯一の趣味。
一人目の子供がうまれてからは、節約が趣味だったといっても過言ではありません。

仕事と節約が趣味だった私が、なぜ花や植物に惹かれ、
幼い子供を育てながらもスクールで学ぶ今の生活に至ったのか。
振り返りながら綴らせてもらえればと思います。

 

仕事と節約が趣味だった私が花や植物に夢中になるまで

私の生活の中に花という存在が現れたのは今の家に引っ越してきたばかりの時の事。
学生時代からの友人が新居祝いを持ってきてくれたことが始まりでした。

いつもおしゃれで、流行にも敏感な友人。
インテリアとして流行しているドライフラワースワッグを都心にある人気の店で買ってきてくれたのでした。

その時の私はそれが流行っているということも知らず、
花束が逆さ吊りにされているのも初めて見たのでどこに飾ったらよいのか見当もつかず、
「わたしにはもったいないなぁ」と思いながら階段にある窓のハンドルになんとなく吊り下げていました。

数か月も経つとやんちゃ盛りの子供が階段を上るたびに、
葉っぱをボロボロとこそぎ落として遊ぶので、見るも無残な姿になってしまい捨ててしまうことに。
それまでなんとなく飾っていただけだったものの、
いざその場所からスワッグが無くなるとなんだか寂しく感じてしまい、
また新しいものが欲しいなと思うようになりました。

でも前述のとおり当時の私の趣味は節約!です。
新しくドライフラワースワッグを買ってみようと調べてみると、
手を出しづらい金額に感じてなかなか買えずにいました。

そんな状況の中、ちょっと覗いてみようと立ち寄ったお花屋さんで、
以前飾っていたスワッグでも使われていた、ユーカリグニーが売られていました。
見慣れないほどとても大きな枝だったのですが、値段をみると数百円程度ではありませんか。
お買い得と感じたら即買い物かごに入れる習性はここでも発動!
店員さんの勧めもあって、ミモザの枝も一緒に買いスワッグをつくってみることにしたのでした。

家に帰って早速作りはじめてみると、それがまたとても難しい。
なかなか形がまとまらないし、ミモザも1枝しかないので見せ方によっては逆に寂しいスワッグになってしまう。
試行錯誤しながら、どうにかこうにか以前飾っていたスワッグのような
左右対称の卵のような形にまとめることができました。

シンプルで小ぶりなスワッグなのにも関わらず、ここまでたどり着くのに小一時間。
時間はかかりましたが、体感的にはワープしたかのように一瞬に感じられ、
出来上がった時には、こんなのいつぶりだろうかと思うぐらいの達成感と
わくわくする気持ちがこみ上げたのを覚えています。

この日を境にその後はどんどんドライフラワーにのめりこんでいくことになりました。
インスタやピンタレストで好きなデザインを見つけては真似して作ってみたり、
図書館で本を借りたり、ワークショップに参加したり、
週末は気になる花屋さんがあれば電車に乗って買い物へ行き、
花の名前を店員さんに聞いて覚えたり、見たことがない花や葉を見つけたらとりあえず買って干してみたりしていました。

フラコッタデコに買いに行くようになったのもこの頃からです。
そして興味は植物全体へと広がり、花壇を作って様々な植物を育て始めました。


 

仕事存続の危機!スクール入会への迷いを吹き飛ばしてくれた言葉

そうして過ごしているうちに、
ドライフラワーに向いている花やスワッグの作り方もある程度わかっていきました。
でも、同じ形のものはもう作れなかったり、見た目は上手くできたけれど崩れやすかったりしてしまいます。

もっとしっかり基礎を学びたい…!

普段から花を買いに行ったり一日限定レッスンにも参加したことがあった
フラコッタデコのスクールのHPを眺めるようになったのでした。

そんな自然な流れでスクールへ入りたいと思うようになった訳ですが、すぐに決断できたわけではありません。

子育てに仕事にと生活時間は既にパンパンです。子どもがいながらどうやって時間を捻出するのか。
そして経済的にも躊躇する気持ちもやはりありました。

花と出会ってから2年ほど経ち、最終的にスクールに入会をしようと決心した背景には、
もう一つ大きな理由がありました。

それはキャリアの方向性を見失い、仕事存続の危機になるほど自信を失い落ち込んでいたことでした。

今働いている会社へは上の子が3歳の時に入社したのですが、
前職で培った専門性を武器にさらなるステップアップのつもりで転職をしました。

ところが入社した部署には各分野で実績と実力ある人たちが同時期にたくさん入社してきていて、
活躍できるチャンスをなかなか掴めずにいました。
その後、別の場所で活路を見出そうと思い切って部署異動の機会を得ましたが、
それまでやってきたことをある程度活かせると見込んで異動を申し出たものの、想像以上に知らないことばかり。
自分なりに勉強しながら奮闘していましたが、うまくいかないことが重なり、
次第に仕事に関することだけでなく自分自身への自信を失っていました。

そして、そんな状況から脱することが出来ないまま、次男を授かることになりました。

「こんな自分が育休をとっていいのだろうか…。

でも今やめたとして、子供も小さくてこんなダメな自分なんてきっとどこも雇ってくれない…。」

転職してからそれなりに時間は経っていたものの、大きな実績を出せていないのではないかという
罪悪感が優先し、とにかくマイナス思考でした。一方で、

「私が会社をやめたら生活できる?子供を育てられる?私に何ができる?」

メンタルはどん底ながらも、仮に会社を辞めることになっても自分自身でお金を稼ぐためにはどんな方法があるか、
そんな現実的なことも考えていました。

いよいよ産休に入り、出産も2週間後に控えた頃のこと。
時間もできたので気晴らしもかねてスクールの体験レッスンに参加してみることにしてみました。

そして臨月の大きなお腹でレッスンを一通り体験した後、スクールについての説明をあきこ先生からお話してもらった時のこと。

子供がいても仕事を諦めないでほしい、
手に職をつけられるように、そんな理念をもってスクールを運営されているという言葉がそこにありました。

それはまさにその時の私にとって強く刺さる言葉でした。
それまで長らく入会を躊躇していた気持ちも吹き飛ばされ、その場で入会を決意しました。

体験レッスンに参加後間もなく、予定日より前倒しで次男は生まれましたが、
出産を経てもなおモチベーションは高まり続け、出産後1ヶ月半で初レッスンに参加しました。

出産後初レッスンに参加したときにはその早さには先生にも驚かれましたが、
いま振り返るとその行動力に自分でも驚きます。
この時の私は「後がない!子どもを守るために何でもしなければ!」という焦りもあったけれど、
「これでずっと迷っていたお花を始められる!」という晴れ晴れした気持ちも大きかったように思います。

ちなみに、安心して通えるのはレッスン中子ども達を見てくれている夫のおかげです。

 

花が会社での仕事にもポジティブな循環を生んでくれた

スクールでのレッスンに参加し始めて改めて感じたのは、
花を束ねるだけ、というシンプルなこと一つ取っても、相変わらず自分の思い通りには出来ないということ。
周りが皆アーティストのように感じられました。

同時に、
「自分はまだまだ、もっと勉強しなきゃ、真剣に取り組まなきゃ!」と、
素直に思える爽やかな自分と出会えたことがとにかく嬉しく感じていました。
こんなにも謙虚でひたむきな気持ちになれたのは、前回いつのことだったのか…全く思いあたりません。

そのときに、
自分はいつの間にかあらゆることに対して当たり前と感じ、感謝を忘れてしまっていたかもしれない。
仕事においても、自分の中に「驕り」を築いてしまい、
それが原因で色んなことが上手くいかなくなっていたのだ、とやっとわかりました。

この気づきは今でも大切に忘れないようにしていることで、花を学び続けていく原動力にもなっています。

花を学び始めて得られたことはほかにもたくさんあります。

レッスンの復習としてドライフラワーなどでオリジナルに挑戦してみている中で、
SNSに作った作品を投稿しはじめてみました。
すると友人から作ってほしいと言ってもらい、部屋に飾るオブジェを制作させてもらったり、
卒業以来会えていなかった学生時代の友人が一緒にスクールに通うことにもなりました。

そのほか、上の子の保育園の卒園式で先生に渡す花束を作らせていただいたり、
スクールで同じクラスの方と別のスクールへ寄せ植えを習いに行ったり…。
花を通じて人との繋がりが加速し始め、毎日が楽しくなっていきました。

何より、人のために自分にできることがある。技術がある。
そのことが徐々に自信につながっていったのだと思います。

1年弱の育休が明けるころには、明るく前向きな自分が戻ってきていました。

今は育休から復帰して1年以上経ちましたが、
職場ではチームで協力して取り組んだプロジェクトが社内で評価してもらえたり、
転職した当時に興味を持っていた業務が、巡り巡って自分が担当できる事になったりもしました。
最近では新規事業に向き合う同僚から、取り組んでいるサービスのSNSについて相談を受け、
花を絡めたアイデアを提案するなんてこともありました。

花に向き合うことで与えられた気づきと自信が、仕事にもポジティブな循環を生み出してくれています。

 

これからのこと

前に書いた通り、お花に向き合うたびに、
新たな視点や気づきを得られるとともに周りへの感謝への気持ちも生まれます。
それは仕事をしていく上でもとても良い影響をもらっています。

そもそも節約が趣味だった私ではありますが、
今ではお花に関することは敢えて節約対象にしない、というのがマイルール。

これからもスクールで学び続けて、
仕事でも今の環境に感謝しつつ行けるところまでバリバリと働いて行きたいです。

まだぼんやりではありますが、最近新たな目標が生まれつつあります。

実は、自宅の家づくりで興味を持ったことをきっかけに
インテリアコーディネーターという資格試験に挑戦していたのですが、
2年以上の受験生活の末最近やっと合格をすることができました。

試験を通して幅広い内容を学習したのですが、
中でも、生活導線や人間の心理や体の特性などを踏まえて空間を考えたり、
それを設計図面やパースイラストなどで表現する方法が分かりました。
試験で触れたのはまだまだ入り口の部分かもしれませんが、
とても面白くもっと深掘りしていきたい気持ちがあります。

学んだインテリアの知識と花とを何かの形で結びつけて、
例えば花を贈るときに飾り方のヒントを添えられたりなど、

誰かの助けになるようなことが何か出来ないかなぁと
ぼんやり考えてみたりしています。


 

■中川恵(なかがわ めぐみ)
アニメーション制作を経てインターネット系企業で働く阿佐ヶ谷在住の会社員。
体力有り余る2人の男児を夫と力を合わせて子育て中。
気になることはとことん調べるオタク気質なところがある。最近お気に入りのお花はグレビレアスパイダーマン。
☆Instagram:https://www.instagram.com/nakameinasagaya/
☆note:https://note.com/mimi_visconti