春のシャワー アレンジメント(生徒作品)

配置場所からの発想 4月前半は春のシャワー

スペシャリストクラスのカリキュラムは毎年変わります。
今年は、秋に大きなイベントを控えているので、そのイベントに向けて「発想」の仕方・方法・工夫をカリキュラムにしました。
お花を作る時に、花材から考えたり、資材から考えたり、色から考えたり、イベントから考えたりします。
いろいろなアイディアの発想方法はありますが、それを1年を通じて体系化しています。
今回のテーマは「配置場所からの発想」です。

角度から考える~表現~

実は、冬に比べて春になるとキレイな色のお花、丸い形状のお花、縦長のラインが綺麗なお花などが沢山出てきます。
どれをみても可愛いので、フローリストにとって比較的簡単に多くのバリエーションで表現ができる時期です。

春のイメージ・・・
明るい、キラキラ、柔らかい、空気感、フンワリ、ゆったり、パステル、黄色、黄緑・・など春から受ける印象はさまざまです。
今回は、春をイメージしながらも、置き場所、見る角度にポイントを置いています。
さあ、一人目の作品はこちら!!
春のシャワー

花材はこちらで用意をしていましたが、そのデザインはすべて生徒さんが考えます。
クレマチスが垂れ下がる姿はとても繊細で優美です。
バラのティータイムの動きをうまくとらえています。
バラ「ティータイム」は、1本につく花数は多くて、一重咲き。直径4~5センチ程度なので小ぶりです。
クレマチスのとの組み合わせもとても上手です。一重咲きのバラは、一般に水揚げがあまりよくないものが多いのですが、このティータイムは花持ちがいいのでオススメの品種です。

ヒカゲを使いこなす

春のシャワー クレマチス
こちらも生徒さんの作品。花材が同じでもデザインが違って見ごたえがありました。
実は、当初「春のシャワー」に宿根スイートピーのブルーフレグランスを入れたいな~とおもっていたのですが、市場に行ったときに面白い花材に遭遇!それが「ヒカゲ」です。

ヒカゲのだら~んと下がってしまいがちな花材なので、上手に使わないと、このように素敵に仕上がらないのです。
これは、制作をされた生徒さんの花材の扱い方が上手な証拠!

春のシャワーという視線の角度から

カーブをする花材の動きを使って、目線よりも高い位置に花を飾るというテーマ。斜め下から見上げるような角度を想定しています。
垂れ下がる姿にスポットを当てるのではなく、上からあふれ出て、まるで降り注ぐ春のシャワーのような印象を狙っています。
強調する花材は何か、何を見せたいのかを意識をして作ります。

本日・明日と、花材は異なりますが同じテーマでレッスンがあります。
こちらのクラスではどのような作品に仕上がるのか楽しみです。
今回は、宿根スイートピーが入っています。扱いやすい花材の一つですが、すこし暴れ気味で、ツキが良いユーカリとの組み合わせです。
お楽しみに!