2015.03.14 ダイアリー
活けこみ 府中伊勢丹
府中伊勢丹さんに出店している阿佐ヶ谷 鉢の木さんへ。
鉢の木さんの和菓子は、「本物」と「斬新」を組み合わせているような気がします。
「本物」とは、本当の味を追求して、材料へのこだわりと、材料の味を引き出すための丁寧な手仕事から生まれるもの。
小手先では通用しない、強い信念がないと本物にはなれません。
沢山の経験、知識、そして想いが重なってできあがるもの。
一方で「斬新」は、流行や時代の流れを読んで
奇をてらうものではなく、基本をもとに展開された新しさ。楽しさ。
そんなお菓子が、季節ごとに出てきます。
私たちのフラコッタデコを思い返えしてみると
どうだろう。
どうみえるだろう。
Fra cotta Deco という言葉にあるように
「Deco」=「デコレーション」を通じて
全体のバランスを見ながらも、プラスアルファーの遊び心は欠かさない、
楽しい・驚きを感じてもらいたい。
ただ、デコレーションが花の本質や基本を
「化ける」「化かす」ものであってはならない、ということだけは
忘れないようにしていきたいと思います。